本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

東京-北京直行便なし!「首都北京を防衛せよ」

コロナが日本では最悪だ。中国ではロシア国境の街で十数件発生して、ロックダウンになっているというが、国内では大きくは報じていず、写真も見たことない。四川省の田舎でも数人でたらしいが、これも一体どんな風にうつったのかは未解明。

 

中国のコロナに関する情報は断片的だ。そして、それはおかしいとか、ちがうんじゃないの?とかいうそれを検証する第3の声は皆無なのが怖い。伝えない、語らない、気にしない、これが中国の空気だ。(まあ、それでも済むくらいコロナに関しては制圧されているという現実もあるのだけど。)

 

さて、北京から年末だから東京に帰ろうと計画した。まず、北京-東京でエアチケットを安い順に検索すると30時間くらいかけて広東や香港、韓国、ベトナムとかの経由便がヒットする。時間的に一番ましなのが大連か上海から東京の便。新任の大使もこうやってきたはず。

 

「北京は特別に大切」だから、3月23日以来、全世界からの直行便を全てキャンセル。9月1日から感染者の少ない(そして仲良しの?)8か国だけ再開した。タイ、カンボジア、パキスタン、ギリシャ、デンマーク、スイス、カナダの8カ国だ。(その後、ロシアなどいくつか別の国との便も再開しているようだが、報道がないので拾えない。)

 

海外から北京に移動する場合は、北京に住んでいる私も上海や大連、西安、青島、広東などの地方都市に飛び、14日のみそぎを終えて、体を浄化して、数回に渡る自費PCR検査の陰性証明をゲットしてからしか、御北京には入れてもらえない。

 

他はともかく、北京だけは特別。地方や庶民はいいけど、当然、トップのいる北京は絶対守るのが当たり前の差別待遇。この辺り、とっても中国。だから、海外ではコロナワクチンを首相が自ら接種したりしているけど、中国は絶対そういう発想がない。偉い人は庶民の様子を見てからしかやらない。やっぱり公僕ではなく、皇帝の国だ。

 

因みに航空券は本当に品薄で普段の8倍近くする。便数がなく予約を入れるのもやっと。上海―成田のANA片道で157000円だった。これでも安い方で、1月の東京ー大連は約18万円。これに北京-上海往復とホテル代一泊分を入れるとざっと35万円也。普段なら北京-東京は3万~5万円、3時間半なんだけど。

 

この他にも14日の自費ホテル隔離がある。こちらも1日1万円位はかかるから14万円。高い!

 

いま、北京ならどこでも自由に移動でき、パーティもできるが、日本ではロックダウン寸前で、外で人にもろくろく会えない。50万円の大金を払って移動しても家族以外には誰にもほとんど会えないのでは困るし、中国の気まぐれな政策に引っかかって戻ってこれなくなる可能性もある。(中国行き飛行機に乗る前にPRCを受けて、更に中国大使館の承認が必要。今のままだったとしても煩雑な手続きがある。)

 

諸々色々考慮の上、やっぱり日本行きは諦めた。待っていてくれた家族には本当に申し訳ないが、お互い我慢するしかない。

 

ワクチンは本当にきくのだろうか?なんかまだ実感がわかないし、半信半疑だが、これが上手く行く事を願っている。

 

これ、本日のお北京なり。

ーーーー

为严控首都疫情输入风险,自3月23日开始,入境北京的所有国际客运航班被分流到指定第一入境点,接受检疫符合条件的旅客可搭乘原航班入京。截至9月1日,已有511个国际客运航班被分流到第一入境点。随着疫情防控工作进入常态化,上述分流国际客运航班将逐步恢复直航北京。根据相关航班始发地远端核酸检测工作情况,自9月3日起,将先行恢复泰国、柬埔寨、巴基斯坦、希腊、丹麦、奥地利、瑞典、加拿大等8个输入病例较少国家至北京的9个航班。恢复后的第一班为9月3日国航执飞的柬埔寨金边至北京航班。