本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

ついに我が家の下まできた「違法建築取締り」という名の破壊

市長が替わってから看板を取り締まったり、ストリートごと潰して(つまり、何十件という商店を閉鎖して追い出し)「緑化」したりと、すごい勢いで街の中が破壊されて、「整備」されていた。それから数年静かだったが、去年の秋以降、私の住む区のけーさつ担当部長が替わったらしく、そのせいか、ガンガン又壊し始めた。我が家のすぐ前の小さな野菜を売るような市場は壊滅的な打撃を受けている。

 

我が家の家の下はちゃんとした小さな商店がちゃんと過去20年律儀に商売してきた店ばかりなのに違法建築という言いがかりをつけられて、店の頭の部分を削る工事をやることになったという。店頭が少し公道に出っ張って乗り出しているということらしい。違法といえば、そうなのかもしれないが、なんともブルドーザーな政策だ。上の人が替わったから、突然やるというあたりもじつに中国的。

 

地域との相談とか、補助など皆無。あるのはトップダウンの命令だけだからすごい。庶民はひたすら黙って耐え凌ぐしかない。ただでさえ、コロナで長いこと店を閉めさせられていた小さな商店にとって、この打撃は大きいだろうが、誰も何もいえないし、言わない。黙って見つめている。

 

なんとも不吉で不条理な街の景色だ。

これ、本日の我が家の下なり。