本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

はやっ!外国籍大学受験

中国の人の決断と行動はめちゃくちゃ速い。日本育ちでボウッとしている私が「そうなんだ~」なんて思っている間に彼らはもう、高校を辞めて、次の転校先や大学受験戦略を決めている。

 

おとといの10日水曜日に中国国家移民局は、今後の中国の大学入試の「留学生」資格を公表。中国人ハーフでも①生まれた時に中国籍を取った、②過去4年に2年以上の海外生活をしていない、③2021年時点で4年以上有効な外国籍パスポートが無い人はアウト!と公表した。

 

そしたら、早速もう、高校の国際部に通う知人の娘さんによると、友人は「さよなら」をしてきて、学費も返済してもらったなどという話がでているという。速いっ!

 

本当は普通の中国生まれ中国人カップルの子供でも、どちらかが外国籍を持っていることで、「なんちゃって外国人」になりきり、合格点がずっと低くても入れる留学生枠で名門を受験したり、ハーフの子で中国の現地校で育ち、実質中国人の子供と変わらないのに、この枠で楽に入学するケースなどが取り締まられるようになったわけだ。

 

投資などと引き換えに、親がアフリカの小国で国籍をもらってきて、「アフリカ人として」北京大を受験する中国育ちの中国人の子などもかつては居たという。

 

この限りなく広がるズルの想像力とそれをやってしまう度胸やフットワークに驚く。そして、政策が変わったその翌日に高校を辞め、入試戦略を変える「中国速度」にも脱帽だ。この嗅覚、鋭敏さは永遠にゲットできそうもない。

 

これ、本日の北京なり。