本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

面倒でつまらない同窓生との集まり

昨日会った十数年来の友人は嘆く。3日とか4日とか田舎(東北の省都)に帰っても、微信グループで繋がっている小中高大の同窓生ネットワークへは知らせないという。それぞれのグループが繋がっていて、どれか一つの集まりに参加すると、それ以外の集まりから『お前は帰って来たのに顔も出さず失礼だ』と言われて困るらしい。

 

それに、会話が最低につまらないという。皆が関心があるのは「誰が一番成功したか。」実はこの友人はそう言う世俗的な意味ではかなり成功した部類に入るのだが、友人は「お前はすごいなあ、成功した。それなのに、何でブランド物の服も着ず、車も運転しないのかい?」と聞いてくるという。彼曰く、この2つの価値観(役職で成功を測り、ブランド品で成功を示すこと)に全く賛同できないと。

 

女性たちは子供の学校自慢が多い。子供の本当の姿は親が一番分かっているはずなのに、外では子供云々で競争。男性は金儲けの話ばかり、と。

 

中国の過去20年の変化は本当にドラマチックに劇的だったから、成功した人とそうでない人に差がつき、皆がそれに関心があるのはある程度仕方ないが、露骨にそこだけに興味を示してしまうところが、分かりやす過ぎる!別の言葉言えば、とても中国らしい。

 

そして、日本でも言えることだが、こんな風に表面的に人と比較し自慢したがる人たちは決して本当のところは満たされてはいないということだ。そういう人がやっぱり中国の地方省都にもいっぱいいるのだろう。ちょっと残念な本日の断面だ。