本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

007もびっくり!!!進化するカンニング

目的のためには手段を選ばず。これは中国でひしひしと感じるこの国の特色だ。あーだこーだ言い訳を言わずに、結果を出す、という潔さ、迫力がある一方で、何でも非道なことでもやっちゃう、という面もあり、よろしくない。

 

検定テスト?そんなの合格すれば、いいんでしょ?ということで、カンニングもすごいらしい。なんと、耳に小型マイクを一時的に埋め込み、答えを教えてもらうsystemさえあるとか。教えている生徒がどう考えてもそのレベルには達していないのに、トップの級に合格したという。そして、「彼の親はとー幹部だからね!」でみんな、あーそうか、やっぱり、と納得してましまう。そこで納得しちゃって会話が終わる。というところでこの問題の根の深さがわかってもらえるだろう。

 

だからこそ、強い電波妨害機が必要になるらしい。中国の大学試験期間は会場の近くでは電波妨害をだしているから、正常に電波が使えなくなることがあります、ご了承ください、というお知らせが毎年くる。それでも、今年もカンニングをした人が出たらしい。

 

履歴書なんて何の罰則もないとばかりにウソも書き放題。検定試験もカンニングもするわ、にせの証明書も出すわ、とにかくやりたい放題だ。私も驚いたのは、学校に在学証明と成績証明を出してくれ、と頼んだら、学校側はそんなものを出しても一銭にもならないからやりたくない。面倒だ。そこで、「あんたが自分で全部書類は作ってきて。はんこは押してあげる」という。「落第の成績は削除しても全然結構」というのだ。いやはや。この文化の違いには驚きだ。

 

結果を出せば何でもいいんでしょ、ということで、嘘あり、カンニングあり、粉飾あり。これは監視強化という強制的な方法以外に直す術はないのだろうか。

 

なかなか悩ましい強引さ。これ、本日の北京なり。