本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

コロナワクチン大変なのは配布オペ?デジタル化する北京の予防接種

おととい、インフルエンザの予防注射を地元の保健所で受けてきた。4種混合?128元+摂取費25元=153元(2300円位)だった。保険がある市民はタダのはずだが、私は自費。放出する本数に限りがあるので、月曜朝にスマホで予約せよと言われ、予約して行った。

 

薄暗いイメージの4階建ての保健所に行くのは2,3年ぶり。明るい幼稚園風のペンキが塗られて、すっかりシステマチックになっていて驚いた。昔見た顏の年期の入ったスタッフもいた。予防注射の階の3階入り口で熱を測り、IDを出して待つこと20分、銀行カウンターみたいなところでバーコードのある紙をもらい、それをもって自分で機械でお金を払い、携帯と関連付けして、注射してもらう。私の生年月日から名前、携帯電話、ワクチン番号まですべての情報を一元管理している。

 

今日聞いたシャオハンさんの話によると、英米でコロナワクチンができたとしても、コールドチェーンで時間内に配り、接種者の情報管理をするのが大変らしい。確かに物資を田舎などの津々浦々に無駄なく、公平に分配するのは実は大変なオペだ。日本でもマスクで大騒ぎになったばかり。

 

ワクチン開発は超ハイテクだけど、摂取実施の現場はまだ手描きの書類だったりしてローテク。アメリカ辺りでも大変なのはここらしい。

 

そう聞いて、有無を言わせず全国の個人データを統括し、スマホに紐づけしている中国のことを思い出した。私の情報もその中に入っている。便利で合理的。市民は皆そう思って喜んでいる。但し、それが恣意的に悪用されなければという大前提の上!なのだが、誰もそんなことを考えている様子はない。

 

これ、システマチックで合理的な本日の北京なり。