本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

テストと規律で始まるピカピカの中学1年生

1月の1週間と6月の2週間をのぞいた1月から8月までのほぼ7カ月のコロナ超長期休暇を遂に終えて、子供が昨日から中学生になった!おめでとさん。

 

初日は全体集会とクラスのオリエンテーションも有ったらしいが、しょっぱなからいきなりテストも。「摸底テスト」と言って実力拝見、という入学直後にどの中学でもやるテスト。テスト&ランキング生活のゴングがいきなり鳴ったわけだ。

 

中国では、自分の行いで点数を加点されたり減点される、いわゆる会社の売上ノルマ達成表みたいに、生徒間で競わすクラス管理システム?が小学校の頃からある。

 

クラスの加点と減点ルールは以下の通りだ。

1) 先生に褒められたら1点加点、怒られたら1点マイナス

2)授業中の課題完成者トップ10位までは2点、トップ20位は1点。未提出は1点減点

3)テストのクラス内ランキング トップ10は2点、トップ20は1点加点。

4)1カ月間宿題完璧と遅刻無し2点加点、授業中、整列時に秩序を乱す者毎回2点減点

 

毎週月曜日に統計を取り、グループ平均を取り、クラストップのグループは好きな教室内の位置を選べる。グループ内のトップはグループ内の席を選べる。

毎月統計を取り、個人資質評価に反映する。高校推薦に反映する。これは規律委員が記録する。

 

いやはや。何かこれを聞いただけで胃が痛くなりそうだ。でもこれは正に中国社会の縮図。

●人の評価は先生に褒められるかどうか(客観的法治というより人治)

●奨励と罰則による行動管理 (道徳とか内なるものではなく、あくまで外圧)

●競争制度による行動管理 (当然、勝者だけが生き残るべきと考える弱肉強食文化)

 

なんか活き活きした感性とか相手への思いやりとか、自律的道徳とか全く湧いてこない。前を見て自分のためだけにまい進するというのではいいかもしれないが。

まあ、そんなことを言われても驚かない、くじけない強さを身に着けてくれることを願うしかない。

実際、こんなことは見慣れている子供は「初日どうだった?」と聞いたら「まあ、普通だった」と言って帰って来た。

これ、厳しき中学の入学第1日目なり。