本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

職場での存在感の示し方

若者は過酷な競争で皆すごいプレッシャーを感じているらしい。今日は、こんなことまで戦略的にやっちゃうの? と思ってしまう職場コーチの教えだ(「得到」の無料で聴く番組の一つ、同社副社長でハーバード大学政治学をhonorで卒業?した才女、シャオハンさんのまとめより。)

 

職場コミュニケーションのプロ、高琳先生の教えをまとめたもの。まずは、たまたま、ばったり上司に会ったときにどう会話をしたら、自分の存在感を示せるかだ。それによると、仕事うまく行っている?と聞かれたとき、起因、発展、結果という時系列で説明するのはだめ。背景、「チャレンジ」解決法という形で話せ、という。これで自分の問題解決能力を強調できる、と。

 

そして、最後には上司に他に何か注意することがあれば、教えてくださいとか、A案とB案があるのですが、どちらにした方が良いでしょうか?と忘れずに聞け、というのだ。これはには驚いた。「誰だって、自分の知識をひけらかしたいものだ」とある。

 

その他、「進捗状態を教えて」と呼ばれて、10分しかなかったらどう準備するか、というのもある。その際は、自分が達成したいものは何かを明確にせよという。上司の決断なのか、リスクシェア、協力取り付け、単なる報告なのかによって話し方を変える。

 

決断なら予め選択肢を用意せよ、リスクなら自分の対応案も用意せよ、協力取付ならいくら必要で、それによって何が得られるか明確にせよ、報告なら現状結論から始めて細部はあとで、という。

 

その通りだが、部下がここまで計算して話してくるとすると、こりゃボスも大変だ。指摘は確かに「科学的」で「有益」だが、全てが計算尽くしだとすると何だか怖い。

 

三国志の頃から中国の目的を達成するための方法論はすごい。でも、こればかりが磨かれ過ぎるのが、これまた、中国の欠点でもあるように思う。

 

これ、若い人が眠れなくなるほど凌ぎを削っている中国の職場の「知恵」なり。