本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

マスコミ業界は終わった

今日は20年近くの付き合いの友人たち6人と食事をした。会話はあちこちに飛んだが、あの人はどうしてる?あいつはマラソンと酒造りの日々さ、今日のこの酒は彼の作ったやつ。あの人は今、脚本家ナンバーワンよ。小説より脚本の方が全然儲かるらしいな。最近は広告と映画業界を一緒にできないか考えている云々。

 

元々メディア関係に居た人も多く、2012年以来のあおりを少なからず受けている人もいる。「あの豚がやっているから、人民元も今後はどうなるか分からない。だから金も買っといた方がいい、3月から倍になったな。」とか平気でいう。

 

そして、また、別の劇場・エンタメ関係者に最近のしそう引き締めの影響はないの?と聞いたら、「大アリだよ。エンタメは潰して、全てをプロパガンダにするというのが今の方針さ」と一言。大丈夫なのだろうか。

 

更に、「マスコミ?そんな業界はもう無いよ。」とも。「コンテンツ産業はあるけど、中国にもうマスコミ業界はない。」そうか、もう消えた産業さえある!

 

なるほど。確かに。今や新華社や人民日報など政府直属の大手以外に自由に取材して発表することも禁じられている。政治記事は全て彼らの公式発表を転載するしかない。こんなことが起きたのは12年以降のことだ。

 

屋外広告を20年やっている人は米中摩擦で、欧米企業が引いたため、19年以来、影響が大きいという。

 

こんなに海外との関係を閉ざしてしまって、前は良くなっていると思っていたが、最近は心配だ、とも。老後は日本で不動産を買ってグループハウスにしようか?不動産は北海道が良い、とか皆発想は大きい。

 

皆、この20年間走ってきてそれなりに成功して、平日の真昼間から自由に集まれる40、50代の人々だ。どれもスケールが大きく発想は自由奔放。いろんな新しいことをやったり、やろうとしていたりとてもエキサイティングだ。でも、その一方で今の方向に漠然とした重い不安も感じている。

 

これ、本日の北京なり。