本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

中学生は辛いよ

きのう、久しぶりに昔の同僚に会ったが、子供の教育で疲れ果てていた。

娘さんはそこそこできる子で、地元の重点中学の2年生。2年だが、北京では統一高校受験教科のうち、地理と生物の2つのテストは前倒しで2年の時にある。テスト範囲が、去年はコロナの影響で前期が休みだったため、やり残しが多いのだそうだ。

私が「こどもは心も体も元気でいてくれればいい、もちろん、勉強もできるに越したことはないけど」と言うと、「確かにそうだ。娘の学校にもリストカットをしたり、授業中に叫び出してしまう子がいる」という。まだ14歳なのに!

 

また、娘さんの同級生で一番できる子はこの前99点をとって、1点失点したことで、泣いてしまったという。

 

それにしても、確かに中国の中学生は大変だ。朝は学校で食べる場合(自宅で済ます子もいるが)朝7時前に出発し、7時半から自習。毎日7~9時限あり、家に帰るのは夕方5、6時だ。少なくとも学校には10時間滞在する。そのあと、宿題が2、3時間位かかる。夜10時か11時にようやく解放される。

 

我が家のはそんなに勉強をしないゆるゆる学校で緩くやっているが、重点校となれば、宿題も多い。2時間では片付かないだろう。高校受験科目は全部で9科目だ。体育のテストは大学受験までついてくる。全方位で全て出来なくてはならない。すべて数値化されて評価されるというのは、なんとも息苦しい。

 

そして、そんなハードな学校生活を見る親は「自分もそうしてきたし、周りの子供もみんなそうしているから当たり前」という。でも、本当に当たり前だろうか?親は成績が完璧でない我が子にハラハラ、イライラし、子供もキュウキュウ。

 

これ、中国でよく見る中学生のいる家の息苦しい風景なり。