本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

心のエッセンシャル(必需品)

昨日はベルギー在住の知人と話した。人口1100万人、東京規模、北京の半分規模の国で2万5000人が感染してしまい、10月末からロックダウンになったらしい。かなり厳しくて、エッセンシャル(必需品)である食糧、医療などの店以外は閉鎖になった。ところが、面白いのが、エッセンシャルにももう一つ、心の必需品という概念があって、それは、本屋、花屋、御菓子屋さんが入っていて、こちらも営業を許可されているらしい。「ベルギー人はチョコレート食べないと死んじゃうから」と彼女は言っていたが、いかにも。何とも人間らしいカテゴリーではないか。

 

北京では心のエッセンシャルに相当するものはなにだろうか?昔は、中国はお茶の国だと思ったが、それは南の方の話で、北京ではジャスミン茶を飲む人がちょっと居る位。毎日の北京生活にお茶は溶け込んでいない。日本の方がよっぽどお茶文化がある。

 

スイーツもこだわりもない(から当然レベルも低い)。

本をエッセンシャルと感じる文化も無い。

 

北京では、たった一人コロナ感染者が出ただけでその人が泊まっていたホテルや、住んでいるマンション群全体を封鎖する徹底の仕方だ。「科学的」「合理的」といえばその通りだが、【心の必需品】で守る心こそ生きている価値のようにも思う。

 

これ、本日の北京なり。