本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

いまどきの恋愛と結婚、愛のカタチの解放とクール化が同時進行?

中国の若者が日本同様に非恋愛体質になっていることは前回書いた。

そこで、ちょっと調べてみた。

中国の離婚率は(単純にその年の結婚登録数でその年の離婚登録数を割った数)2002年から右肩上がり。2015年は1225万組に対し、離婚は384万組、ほぼ3組に1組の割合だ。2019年はこれが950万に対し、415万で43%に増えている。確か今年は米国をも抜いたらしい。北京、上海などの大都市で特に高い。お見合い番組でも片親で育ったとか、今一人で子育てしているという人が結構いた。

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近些年我国的离婚率一直在攀升,2019年更高达43%,全国登记结婚的共有947.1万对,离婚的就有415.4万对。中国の結婚率(人口千対)は2013年に9.9、2018年は7.2で日本より高い。人口千対の離婚率は2002年は0.9、2017年は3.2に急増し、日本の倍だ。

一方日本の2018年(H30年度)は 59万に対し約21万組で単純に割ると36%。

◎婚姻件数は 59 万 0000 組、婚姻率(人口千対)は 4.7 と推計される。
◎離婚件数は 20 万 7000 組、離婚率(人口千対)は 1.66 と推計される。

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結婚満足度は大都市、高学歴の方が、田舎や低学歴より高い。ざっというと農村部の地味な生活をしている人の方が結婚に満足していないらしい。

 

北京大社会学調査研究中心が2015年に実施した調査を書こうと思ったが、結果が怪し過ぎる。「80後」は22歳、「95後」は18才前に男女全国平均でロストバージンしている、博士研究生の恋愛歴は平均7人ってあり得ない。だいたい、調査した時点で「95後」の人は20年しか生きていない人たち。平均18才で初体験って、あり得ないでしょう。使えないデータだ。

 

2008年と古いが、こちらの調査は結婚した理由は23%が「年だから」、22%が「突然結婚したくなったから」、5%「できちゃったから」、3%が「もう面倒だから」。「愛があるから」は4割以下だったそうだ。このカジュアルな感じは肌感覚にあう。結婚するのは「済ますべき事」で「負担」だから、さっさと片づけようという感じが田舎へ行くほど強いようだ。

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网易网友却通过投票告诉我们:他们结婚时并不是因为爱情。有23%的人因为年龄大了就结婚了;22%的人说,不知道为什么突然想结婚就结了;5%的人因为女方怀孕了需要结婚;还有3%是因为自己不想再折腾了;真正因为爱情结婚的人还不到4成。

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そして、面白いのが交際3カ月以下で結婚した人など交際期間が短い人ほど結婚に不満を持っている。1年~3年の交際後となると満足度が高まる。

 

あと、最近は同棲も市民権を得てきていて、増えている。中国ではまだ同棲が新しいほ。つまり、結婚するなら相手はバージンじゃないとイヤ率がへっているなど、恋愛のカタチが伝統的からの解放への道が始まったばかり。

 

その一方で、異性に関心が薄れてきている「佛系」や(日本由来の)「草食系」が増えているという。

 

圧縮型発展を遂げる中国では日本の2つか3つの「時代」が一緒にやって来ている感じかもしれない。

これ、本日の北京なり。