本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

地域の物品交換グルチャに現れた「結婚」の条件--家と車、美貌、戸籍に金、権力!

普段は自分の家から出た玩具や本、服、キッチン用品、家具などの中古品や不要なもらい物の新品商品を交換する物品交換グルチャがある。大学関係者が多いこのマンションや周辺住民500人がメンバーだ。今日はそこに「嫁」「婿」情報が飛び交った。

 

「会社の女の子2人とも25才。XX大学かYY研究所の男子リソースがある人、個人的に連絡下さい」

「ああ、いるよ、いるよ」

「私も居るよ、92年生まれ、185センチ、男。家と車有り」

 「私の方は92年生まれの女の子。北京師範卒で戸籍ありが男の人探している」

「昨日見た結婚広告にはこういう男の子がいたわよ。『きれいで、家と車があって、帰国で、高収入の女性求む』だって」

「最近は自分の条件が良くても更に自分以上の条件の人を探すようになったのね。昔は男性は自分よりちょっと下を探したものだけど。」

「今は女の子は社長を、男の子は社長令嬢を探したいと思っているのよね」

「同僚の息子さんは83年生まれの逸材。①綺麗で②家庭背景がとても良いこと(権力と金の両方を持ち)③良い仕事に就いている女性を探しているわ」

 

という会話。日本のお見合いサイトにも収入条件などはあるのは知っているが、この「言語」があまりに美しくない。中国独特なのが北京戸籍の有無と、権力バックグラウンド。つまりせいふやとうにコネがあるか、ということがここでは重視されているらしい。

 

これでは愛のある結婚ではなくて、本当に「物品」交換と同列?!まさに、合弁会社の設立である。

唯一の救いは、これを話しているのは本人ではなくて、おせっかいな周りの(働いている)中年女性たち。

若者が、こんな風に自分の結婚を扱われた日には結婚したくなくなるのも分かるわ。(若者の結婚件数は毎年減少しているし、離婚率は日本の倍近くにグングン上がっているのは前にも書いた通り)

 

やっぱり、中国で若者たちの結婚を歪めて、矮小化しているのはこんな品のひの字もない大人たちなのかもしれない。

 

これ、本日の北京の携帯で熱く交わされているお隣情報なり。