本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

北京、コロナ患者5人!で再び緊張す

東京では感染者が昨日も21人と減り、夜の営業が数カ月ぶりに再開され、緩和ムードの一方、北京は19日以降28日14時までに、内モンゴル旅行から広がった感染者が合計27人でている。

 

それを受けて、北京にある大学も今週末の24日から「閉鎖管理」に突入してしまった。(モンゴルで流行っている感染が国境を超えて入ってきた可能性が高い。)大学生が学外に出られないため、この週末に大学生が多く参加する予定だった某シンポジウムも中止になった。

 

今日行った雍和宮も27日0時から閉鎖。北京市の昨日の新規感染者は3人だけなのだが、すごい。大学ではこの閉鎖管理が全国的に行われているらしい。北京の人民大の留学生は校外には出られない生活に舞い戻りだ。去年は1月から10月まで10ヶ月もこれだったというからひどい。一般市民は去年の夏以降は自由に行動しているのに、なぜ、大学生だけ、校内に閉じ込められ続けるのか?

 

これに関するほーどーはほとんどないのだが、少しずつこぼれ出ている学生の投稿などによると、先生や職員は自由に出入りできるのに、学生だけが中に閉じ込められている大学もあるらしい。「その理由は簡単さ。教育省は各学校がトップ責任制で管理せよと命令している。万が一感染者が出た時はトップの首が飛ぶ。このコストはあまりに大きい。その一方で、学生を閉じ込めたところで、下からは何も反応はないのだから、ギューギューやるに限る。学生が不平を言ったら『卒業資格と態度評価』をチラつかせれば良いのだから」という。

 

学校は最近、セージ的、経済的な色彩を強めていると合わせて指摘し分析している冴えた大学生もいるが、多分大多数は無駄な抵抗は避けて黙って従うのみだ。自分の首と学生の不便を天秤にかけている学校指導者にとっては、学校の門を開けるインセンティブは微塵もない。地方の学校では寮の部屋に閉じ込めるルールを実施している学校もあるらしい。これが中国の近年の大学生の現状だ。

 

感染予防は大切だけど、いやはや、日本はこんなにのんびりしていて大丈夫か?という心配とともに、北京はここまでやるか?という驚き。本当に同じ病気?!いや間違いなく、同じビョーキ!である。

 

PSもう一つ気になるのがワクチン接種状況に関するじょーほーがないことだ。7月半ばまでに18歳以上の2回接種率が約9割、10月27日までの北京市の接種数は4250万本、累積2047万人が接種しているという!北京の公式な常住人口は2189万人だから単純計算で94%!でも、なんでこんなに?