本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

コロナで家に帰れない~涙!

昨日は北京のコロナ新規感染者数は1人だったが、この10日ほどで厳戒態勢になっている。昨日、新規患者がでた昌平区に住むある日本人は子供を連れて外にでたあと、家にもどってきたが、その間に始まったマンション群の入り口検問で引っかかり、けいさつまで連れて行かれたという。

 

検問で検査されるのは携帯電話の移動記録から判定される健康コード。10月13日以降、30日までに165人の感染者が出た内モンゴルなど、『ハイリスクエリア』を経緯した場合、コードは赤くなる。全く感染者の出た場所に行っていず、行っても戻ってきてから2週間以上立った場合は緑になって晴れてどこでも出入りできる。北京の大手モール入り口や、スーパー入り口ではこれをチェックされる。

 

とはいえ、去年のコロナ初期の頃ほど全員が厳しくやっているわけではないので、無くても、ギリギリどうにかなる。私のマンションの入口でも、すぐ下のローカルスーパーでもこんなことはやっていない。

 

それが、急に昨日の午後からいつものように予告なく!導入されて、知人は大変な目に遭ったという。彼女がみつけたアプリは中国人対応で、日本のパスポート番号は受け付けてもらえなかったのが原因のようだ。微信に入っている方のアプリからやったらできたと。(そのことを検査をする方の人も知らなかった。)

 

ということで、うかうかしていると、子連れのママさえ自分の家にも帰れなくなる。キビシー北京の一コマなり。

 

おまけ。今回の内モンゴルから広がった感染の各地の対応はこんな感じ。

10月13~30日までの累計感染者は内モンゴル165例,(おそらく隣接するモンゴルから感染)

19~30日まで累計感染者数は甘粛省は95例,北京は28例。(内モンゴルに旅行した人が持ち込んで拡大)

 

内モンゴルでは道路、鉄道、航空の一部を閉鎖。

甘粛省蘭州市では「小区閉鎖式管理」*つまり、アパート群の入り口から外には出られない住民自宅閉じ込め作戦。店舗の3分の1に当たる12.84万店を閉鎖。交通も最低限以外は運休。知人の村も閉鎖されているらしい。住民は身動きが取れない。

北京は結婚式やフォーラムなどを削減するよう指導。外省への移動は最低限に、外から北京に入るのも大変になった。昌平区など感染者が出た一部のアパート群も封鎖。(ルール詳細を書いた微信は今日みたら消されていた。)

我がアパート住人の数百人が入っているグルチャにもこんな緊張した会話が!

「X号楼にも内モンゴルから15日に戻った人がいるからビル全部が封鎖されたって本当?」、「いや、自宅隔離でしょう、ビル全部ではないはず」、「13日には感染者が公表されているのになぜ戻ってきたんだ?」

→ここから当地の緊張度がわかってもらえるだろう。感染者お断り、一人でも出たらビルごと封鎖すべき、というくーきだ。

 

同じ病気とは思えない。東京では22人で喜んでいるというのに。大丈夫だろうか?両方とも心配だ。