本日の北京(2020年ブログ版)

軽く、リアルに北京を語るライターブログ

スタンドアップコメディが大ブーム

2017年頃から中国エンタメでは一人でしゃべる「スタンドアップコメディ」スタイルのお笑いが流行っている。 (ただ、中国では間違えてこれを「脱口秀」(トークショー)と呼ぶ。本場のトークショーは司会者がインタビューしたり、複数で話すスタイル。) お…

自信あるよ。でもオスカーはダメ

オスカーで38歳の中国出身の女性監督コレオ・ジャオが賞を総なめした。自分よりずっと年下の同じ女性がこんなに活躍しているのだから、本当にすごい。 中国の人だったら、更に同じ同胞の中国人!と重ね合わせて感動する第ニュースのはずなのだが、この日のニ…

ハイテク化されても緊張感は変わらん病院

久しぶりに最近は相棒の骨折に付き合って、地元の病院に通っている。 この積水譚病院は北京オリンピックの時も指定病院になった外科方面では北京一有名な大病院だ。 ところが、松葉杖や車椅子の患者を見る病院なのに、迎え入れる本館入り口には10段位の急な…

ついに我が家の下まできた「違法建築取締り」という名の破壊

市長が替わってから看板を取り締まったり、ストリートごと潰して(つまり、何十件という商店を閉鎖して追い出し)「緑化」したりと、すごい勢いで街の中が破壊されて、「整備」されていた。それから数年静かだったが、去年の秋以降、私の住む区のけーさつ担…

コロナでコロリと閉鎖のモール

先週、アパートのおばさん軍団のグルチャで駅前のモールにコロナ陽性だった人がきて、閉鎖されたと聞いた。 その日、モール内のカフェに電話して「患者が出たから閉鎖って聞いたけど、今日は本当に営業していないの?」と確認したら、「ああ、来ないで。」と…

こんな夢をみた

四捨五入で90歳になる父が最近、良く夢をみる、こんな夢をみたと言って話してくれた。 昔、何里も離れたおじさんの家からの帰り道、道なきあぜ道を通って良く迷った。この時も迷いながら、日が暮れて暗くなってようやく、家に辿り着いた。入り口には母が外に…

ついにきたか、ロボットに面接される日

本日きいたはなし。最近はガン手術でもロボットがかなりの精度の手術をできるらしいが、それだけではない。今や面接ロボットができて、これにお願いすると人間以上の精度で良い人材を合理的にセレクトしてくれるという。 ついに、ロボットの前に人間が汗をか…

教育局の記者会見「宿題を親に転嫁したり、親に宿題の添削強制を禁止、見つけたら厳罰に処す」

今日の題は昨年12月10日の中国教育省の兪偉躍・基礎教育部部長による記者会見での発言。親の宿題添削を厳禁ってどゆこと?子どもが自分の宿題を完結している日本人には訳が分からないだろう。 こうゆうことである。中国の義務教育は塾の如く猛烈に詰め込…

腐乳餅(フールービン)の衝撃

私は旨いものが大好きだ。もう20年も住んでいるから大体有名どころは食べてみたと思っていたが、それは大きな間違いだった。この広東潮州の伝統的焼き菓子「腐乳餅」にはドーンと衝撃を受けた。 見た目は小さめの月餅。触ると油っぽくかなり硬い皮でカリッ…

華やかなIT企業を支える近未来プランテーション

近頃中国の超有名IT企業T社と仕事をした知人から聞いた話。 彼女は、数年前の新語「996」(朝9時から夜9時、週6日出勤)のITの下層ハードワーカーたちの姿をまじかに見てきた。夜は9時はおろか、12時頃まで毎日残業。とにかく「中国の人は良く働く」と…

中国の若者にも非恋愛体質が進行中?

若者の非恋愛体質化は日本を始め、世界的なトレンドだが、中国でも果たして、そうなのだろうか? 中国ではシングルの成人人口が2018年に2億人を超えた。うち、一人暮らしをしている人は7700万人いる。(となると、残りの成人単身者の半分以上が親など誰かと…

3つの愛情:好き、情が湧く、愛している

引き続き恋愛研究。前回も書いた復旦大学の梁永安副教授の分析。 お題は「なぜ、中国の若者たちは互いに愛し合えなくなってしまったのか?」 社会が急速に変化しすぎる社会に生きて進学や就職など動き続けているため、ゆっくりと情を育むのが難しくなってい…

地域の物品交換グルチャに現れた「結婚」の条件--家と車、美貌、戸籍に金、権力!

普段は自分の家から出た玩具や本、服、キッチン用品、家具などの中古品や不要なもらい物の新品商品を交換する物品交換グルチャがある。大学関係者が多いこのマンションや周辺住民500人がメンバーだ。今日はそこに「嫁」「婿」情報が飛び交った。 「会社の女…

中国から消えるクリスマス

北京から「クリスマス」がすごい勢いで消されている。 ちょっと前まではショッピングモールはもちろん、幼稚園や小学校やテレビなど、どこをみても今の時期はクリスマスの飾りや音楽が躍っていた。 園・小学校でクリスマス関連のイベント禁止のお達しが下っ…

いまどきの恋愛と結婚、愛のカタチの解放とクール化が同時進行?

中国の若者が日本同様に非恋愛体質になっていることは前回書いた。 そこで、ちょっと調べてみた。 中国の離婚率は(単純にその年の結婚登録数でその年の離婚登録数を割った数)2002年から右肩上がり。2015年は1225万組に対し、離婚は384万組、…

人気お見合い番組「非誠無擾」

10年間土曜の夜9時のゴールデンタイムに江蘇テレビで放映されている人気お見合い番組「非誠無擾 フェイチェン ウーラオ(誠実でない方お断り)」をみた。 これは、我が家の餃子作りの際に見る番組になっている。的確なアドバイスやそれなりに見れるVCRと…

現役「恋愛報告」?私が恋愛していることを報告します!

中国にはまだまだ知らないこと、腰を抜かすことがいっぱいある。 恋愛+報告というキーワードで、最近のマーケティング会社か社会学系のレポートはないかなと思って検索したら、一番トップにでてきたのには「そしき様、私誰兵は、誰女子といついつに知り合い…

問答無用の隔離や封鎖に耐える我慢強さ

今日の朝日新聞、武漢、強権下の市中感染ゼロ コロナ拡大1年 クラブ客「世界一安全な街」より ーーー 10月、武漢で始まった展覧会「新型コロナウイルスとの闘い」。会場は2月に仮設病院に改造された国際展示場だ。ベッドや防護服、医師が走り書きしたメ…

心のエッセンシャル(必需品)

昨日はベルギー在住の知人と話した。人口1100万人、東京規模、北京の半分規模の国で2万5000人が感染してしまい、10月末からロックダウンになったらしい。かなり厳しくて、エッセンシャル(必需品)である食糧、医療などの店以外は閉鎖になった。…

四川パイロット1人!がコロナ感染:接触者は集団隔離、アパートもホテルも封鎖!

日本では昨日678人とコロナ感染者数の増加が止まらない。ロックダウン又はそれに準ずる移動制限をしない限り、増加傾向は止まらないのは誰の目にも明らかだ。 一方で同じ時期に中国では11月29日にロサンゼルスから飛んできた貨物飛行機の26歳のパイロット…

東京-北京直行便なし!「首都北京を防衛せよ」

コロナが日本では最悪だ。中国ではロシア国境の街で十数件発生して、ロックダウンになっているというが、国内では大きくは報じていず、写真も見たことない。四川省の田舎でも数人でたらしいが、これも一体どんな風にうつったのかは未解明。 中国のコロナに関…

独身人口2億人!若者はなぜ恋愛できないのか?

先日会った20代の記者の友人が微信に出していた『人物』の記事。面白かったので紹介する。題は「なんで恋愛はますます難しくなるの?」だ。 2018年の中国の成人の独身人口は2億人、独居人口は7700万人(民政部)。でも恋愛をする努力はしている。38%の独身が2…

密告奨励、自我自賛、目指せ世界トップの学術レベル

最近は政府があらゆる分野で密告を奨励している。(先日紹介した教育新政策にもこんな1文がある「教師の徳(=セージ性)逸脱行為通報警告制度の設立」) 「暗黒時代にむかっているね」と冗談めかして言ったら、大学の先生の知人は「いやいや、皆言っているよ、文…

小中学校は可哀相なほど貧しい?!

中国の教育専門家に話を聞いた。色々改革が進んで近代的な教育法などが導入され、良くなっている面もある。改革の方向性は合意しているが、実現するのが大変だ。大体、基礎教育にはお金が回っていない、可哀相なほどビンボーだ、という。 田舎だと、校長先生…

教育改革で高まるか?義務教育の質

正式には「中共中央国務院 教育教学改革の深化と全面的に義務教育の質を高める事に関する意見」で19年6月に実施された26パラグラフから成る政策文章だ。 日本人の私にとって衝撃的なのは激しさを増す色(くにととうと一体化する仁徳教育)だがここでは割愛。…

鶏の血も輸血しちゃう?子どもの教育に焦る親たち

この数年のネット用語で、子供に過度の期待をして過度の教育を押し付ける親の行為を「鶏の血を子供に輸血する」=「鸡娃 ジーワー」という。つまり教育ママやその行為のことだ。 以前からいる教育ママに新しい名称が付けられたのは理由がある。一つは、益々…

教育「それは別問題、仕方ない、もちろん逆行だけどね」

今日は、中国では開明派の子供の能力や自発性の重要性を成績やテストの点より重要視する中国の教育家に話を聞いた。先日も書いた通り、中国の教育方針が点数中心から子供中心に変化していることに驚いたからだ。 新しい方針の中では、今までの「大量の問題演…

時の人じゃなくなった、彼も脱出組かも

今日は、まだ市民社会が元気だった2012年頃にブログの人気者だった不動産王、潘石屹(パン シイ)の近くで働いていた人に会った。 彼は甘粛省の農民から出発して、中国有数の不動産王にのし上がったチャイニーズドリームのような人で、当時は政府とも距…

それは我が校の恥!?

こちらも、若い人からの話。北京の某有名大学の大学院生の話。ある日、向かいの寮の女の子が飛び降り自殺をしたらしい。最近、中国の学園内では自殺は結構頻繁に起きているようだ。 現場はシートがかけられて5,6台の車が来ていたらしいが、その場に居た人…

セクハラ裁判報道もだめよ

昨日は若い新聞界の人たちに会った。若いって素晴らしい!と思いながらいろんなおしゃべりをしたが、その中で先週あった裁判のことを聞いた。 事件が起きたのは2014年の事、インタビューに行った若い女性が、局トップ5に入る有名なCCTVアナウンサーの朱…